医療現場で活躍するウィッグとは
医療現場で活躍するウィッグとは、病気で髪に障害が起きた人たちが治療中に使う場合を言います。
目的は抗がん剤治療などの副作用で脱毛したり傷んだりして醜くなった髪の毛のケアや、その部分を隠すことにあります。したがって機能的にもこの目的にあったものでないといけません。つまり、痛んだ髪の毛や頭皮のケアに役だつように、材質、軽さ、通気性、抗菌性、フィット感、サイズ調整機能、など点で条件を満たしたものでなければならないのです。それであってこそ医療現場で活躍することができるのです。
医療現場で活躍できるウィッグの条件とは
上で医療用ウィッグに必要な条件について触れました。それについてもっと詳しく説明することにしましょう。
つまりなぜそうした条件が必要なのかを項目別に一つずつ述べてみます。
インナー部分の材質
インナーとはウィッグの内側の部分です。ウィッグをつけるとこの部分は頭皮に接触しますが、脱毛など髪の毛に障害ある場合は、頭皮も少なからず傷んでいます。つまり刺激に敏感になっているのです。したがって痛んだ頭皮に刺激を与えないような材質でなければいけません。
軽さ
傷んだ髪の毛と頭皮に負担をかけないためには重たいものでなく、軽量感のあるものでないといけません。つまり軽さも大事な要素になるのです。
通気性
人によって異なりますが医療用ウィッグは比較的長い間使用することが珍しくありません。長い場合は1年間以上使うこともあります。期間が長いと、暑い夏場も使用することになります。夏場には汗が出て、ウィッグの内部はどうしても蒸れます。この場合大事なのが通気性です。通気性の悪いものでは蒸れが激しくなり、痛んだ頭皮に悪影響を及ぼします。したがって通気性の良いものでないといけないのです。
フィット感
髪や頭皮にきっちりフィットしなければいけません。フィットしないウィッグをつけますと、動いたときにズレが起こります。そのズレが頭皮に要らぬ刺激を与えてしまいます。
サイズ調整機能
医療用ウィッグは特にこの条件を満たすことが大切です。なぜかと言えば抗がん剤治療で起こる脱毛は期間がたつにつれて進行してくるからです。つまり脱毛が次第に進んで、時間を経るにつれて髪の毛の量が減ってくるのです。ということは、ウィッグにサイズ調整機能がついていなければ、合わなくなってしまうのです。
したがって髪の量の変化に応じて、サイズが調整できないといけないのです。