どこに違いがあるのか、曖昧なまますすめられる?
一般用のウィッグとは少し違う、医療用ウィッグという存在。抗がん剤治療を受けた人たちからは、「治療には脱毛がともなうから医療用ウィッグ」が必要だとか、「医療だから医療用ウィッグが必要」などとアドバイスを受けたことがあると思います。
ところが、一般用と医療用との違いを明確に言葉にできる人は少なく、「必要」と言った人でさえ、根拠をはっきり説明できないでいるようです。その違いはどこにあるのでしょうか。少し整理しておきましょう。
一般用のウィッグ
- コーディネイト、ファッション、お出かけ用なので、見た目重視の製品が多い。
- 滑り止めや通気性対策は、ほどほどのものが大半。
- 販売価格の大半のコストは、髪の毛の仕上がり、質にかけている。
- 最近では“つむじの自然な形”にコストを集中させている。
- ブランドもので高価なものが人気。
- コスプレ用には、派手でカラフルな廉価なものが取り揃えられている。
医療用ウィッグ
- 抗がん剤治療や円形脱毛症の方を中心に、医療的支援の観点で作られている。
- 第1にはズレない、ムレない、フィット感が良いなど、機能性が重視されている。
- 通気性と衛生面が総合的に考えられ、院内でも着用可能になっている。
- アジャスター機能など、職人の手作業にコストと時間がかけられている。
- 寝るとき以外は着けているというニーズに対応した軽量化を実現している。
- 入院中、ベッドに横になっているときでも着用可能である。
- 急な見舞客にでも平気なように、着脱は1分など簡単になっている。
- 弾性のあるネット構造で型崩れしにくい。
- 利用者の意見を頻繁に取り入れ、改良のスピード化が革新的である。
- とくに通販専業の医療用ウィッグメーカーは、コスパによる価格還元力がすごい。
サロンにくらべると通販のほうがメリットは大きい
外から見ただけでは一般用も医療用も違いはないように思えるけれど、医療用は毛髪の量の変化があっても、着け心地が損なわれないように工夫されています。
また購入前後の相談事やメンテナンスにも細かく対応することで、不安定になりやすい患者の心の支えとなるよう気づかいが行き届いている。
サロンでは遠慮がちになってしまう質問やお願いも、通販であればなおさらぶつけやすく、好感度は高いようです。
またコストパフォーマンスの点をあげておきましたが、通販は全国への出店コストや社員の教育・育成に負荷がかからないため、同じ品質のウィッグでも2割~3割以上の価格還元が可能になっています。
しかも試着無料で試着に期限を設けていないなど、患者本位の販売体制が話題になっているメーカーもあります。
実際に外出してみたりリハビリに参加してフィット感を確かめてみたりできるなど、通販ならではの利点が販売上の強みにもなっています。