抗がん剤治療など医療行為によって脱毛された方にとってのウィッグの重要性。

どのように医療用ウィッグの情報を集めるか？

担当していただく看護師さんや医師から（他の方の）医療用ウイッグの情報を聞き出す事は、非常に難しい事です。医療に携わる方はそれぞれ、他の患者さんへの守秘義務があるため、口コミや評判を私たちは気軽に質問するという事は出来ないのです。

ただ、各医療用ウィッグのメーカーには、抗がん剤治療の専門スタッフが在籍している事が多いです。これから、医療用ウィッグを購入しようと検討されている方は、ぜひメーカー専門のスタッフに相談してみてはいかがでしょうか。

もちろん最近では、各都道府県のがん支援センター、がん治療の「患者支援センター」で、様々な情報を集める事が出来ます。センターの中には、医療用ウィッグの説明や案内を行っているところもあるので、最寄りのセンターに問い合わせてみるのも良いでしょう。

抗がん剤治療には、不安がつきものです。どんなにメンタル面で「強い」とされる方でも、治療途中の副作用で心が折れそうになる事が多いと聞きます……。辛い時には心と身体の両面で無理をせず、周囲に、助けを求める事も大切な治療のひとつと言えるでしょう。

医療用ウィッグは、抗がん剤治療を助ける松葉杖のような存在です。大切な頭部を保護して、再び元気になれる日まで、大切な髪の毛の代わりを担ってくれるのです。これからがんの治療を行われる方は、ぜひ治療をはじめる前に気に入ったデザインや、様々な種類の医療用ウィッグを試着してみてはいかがでしょうか。

今では、自宅で気軽に医療用ウィッグを試着する事が出来ます。また、周囲に心配を掛けたく無いという方でも、気兼ねなく試してみる事が可能です。

サンプルのウィッグの取り寄せはインターネット、もしくはカタログから申し込んでみて下さい。がん支援センターの中にも、色々なパンフレットやカタログが配布されています。

ネット注文の場合でも、セミオーダーでフィットする医療用ウィッグをオーダする事が出来ます。その上、フルオーダーと比べても価格は1/3から1/5程度で購入出来ます。初めての方でも、希望するヘアスタイルに合わせて専門スタッフが丁寧にアレンジを行ってくれるので安心して注文が出来ます。

「医療用ウィッグの注文は気が滅入る……」とおっしゃられる方が多いです。これから治療を受けられる方は、がんという病気の不安で、ウィッグの事を考える余裕もないかもしれません。無理に医療用ウィッグの事を考える事は、かえって心の負担にもなりかねません。もし、ご自身で必要と感じられたのであれば、色々な医療用ウィッグを手にしてみて下さい。おしゃれをする事で、明るく前向きな気持になれるかもしれません。