不安感も押えてくれるシルフィのアジャスター機能
脱毛した頭部を隠すためにウィッグを着けていても、脱毛の度合いでさらに頭が小さくなったように感じることがあります。
脱毛は気にしないようにしていても、ウィッグで思い知らされてしまうことがあります。「ああ、また髪の毛が抜けたんだ。ウィッグが、ゆるゆるになってしまった」と。同じ医療用ウィッグでも、機能性が低いと頭のサイズの変化についてきてくれない製品があります。小さな事かも知れませんが、闘病患者の専用ウィッグに必要なのは軽さと滑り止め、そしてアジャスターやホールド感。
投与中、変化しやすい頭のサイズにあわせて、キュッと頭をほどよく締めてくれると、脱毛のショックから少しは遠のくことができます。
アンベリールのシルフィに付いている「サイズ調整用アジャスターフック」は、頭の後ろ部分にアジャスターが付いていて、適度な締め付け感が得られるよう、簡単に調整できます。
脱毛時期はこれを使ってキュッと締めれば、地肌が透けてみえるような頭部でもスベったりズレたりしません。さらに耳の上方部分には横はねを防止するサイドステイという機能が設計されているので、髪は自然に収ります。フィット感がいいうえにこうした細かな配慮がなされていることで、着けているあいだは、脱毛の不安感や焦燥感から逃れることができます。
患者さんのウィッグ着用時間をヒアリングしたアンケート(アンベリール)では、就寝時以外は着用している人が多いという結果がホームページ上に公表されていますが、その気持ちもわかるような気がします。
手抜きナシ!職人さんの思いが伝わってきて心強さ倍増
同じようなアジャスター機能が付いていても、縫製がしっかりしていないと縫い付けの部分の糸が頼りない状態に浮いてきたり、アジャスター部分が壊れてしまったりします。
汗をかいて湿気を吸収してしまう箇所でもあるので、こうした機能的ポイントのところは職人さんの技術力が出やすいところです。
見た目のナチュラル感とフィット感、通気性など、医療用のウィッグには優先順位をつけにくいけれど、患者の不安感までしっかりホールドしてくれるのは、こうした基本にあたるところです。
私がシルフィを信頼している最大の理由は、細かなところまで一切の手抜きがないという点です。このほかにも、伸縮性のあるネット構造という特徴があるで、ホームページの写真にあるような真似をして引っ張ってみたのですが、破けそうにならずしっかりしています。作り手の思いが伝わってくるようで心強さが倍増です。