円形脱毛症についての認識と心構え・予防
円形脱毛症で悩んでいる女性の数は、ここ5年間で加速度的に増えている。この病気・症状を発症してしまう原因の多くはストレスとされていて、医師によると「働く女性が増え、職場環境でのトラブル」が背景にあると。
外科的な処置をしてもらうために医療に頼るしかない時期もあるけれど、根本がストレスにあるのなら、いずれはその根本原因から自分を救いだしてあげないと円形脱毛症を完治させることはできません。
誰にでも起こり得る円形脱毛症は現代病の1つ。「私は大丈夫」などと対岸の火事にせず、日頃からストレス因子を減らすように、自己管理が必要です。完治を医療の世界だけに求めても無理なのです。
- 円形脱毛症は男性よりも女性がかかりやすい。真面目で日常的な小さな事柄でも深刻に捉えやすい傾向にある。
- 職場環境、家庭環境、恋愛、病気など、ストレス因子はさまざまだが、緩和できることからはじめて自分を解放してあげること。
- どのように考えても解決することがむずかしいのが現代社会。まず「自分のせいではない」と開き直る適当さを身に着けること。
円形脱毛症の種類と医療費(保険適用の有無)
次に円形脱毛症と医療にかかる費用について紹介しておきます。漢方薬を使った療法や局部免疫療法、紫外線療法などについては、保険適用外になるので、医療費はすべて自己負担になるので要注意。
- ステロイド療法(保険適用)
自己免疫疾患に用いられるポピュラーな療法 費用1,000~3,000円
- 凍結療法(保険適用)
液体窒素やドライアイスを患部に当て刺激で発毛促進。 費用1,000円未満
- 漢方療法(適用外・自費)
血行促進・体質改善・心身の疲労回復をめざす。 費用5,000円~1万円以上
- 局部免疫療法(適用外・自費)
患部に高濃度の薬剤を貼付しリンパ球を刺激して発毛促進。 費用2,000円程度
- 紫外線療法(適用外・自費)
紫外線を患部に照射し刺激を与えて発毛促進。 費用2,000円~3,000円
医療用ウィッグの活用と選択するときの注意
円形脱毛症では、髪型を工夫してやり過ごす女性もいますが、そのことがストレスとなり、多重に精神的負担をかけることが多くあります。また1つではなく、2つ以上脱毛する多発型になるとそれでは手に負えません。
ウィッグの着用を考えること。できれば滑り止め機能やアジャスター、通気性などに細かな配慮がなされた医療用ウィッグの活用を選択し、精神的なストレスを少しでも軽減させましょう。医療用にも種類があります。
- 人工毛だけの単色の医療用ウィッグ
単色が多く機械による大量生産のため、つむじや見た目の自然感に難がある。
- 人毛だけの医療用ウィッグ
一部には高級品との見方があるが、耐久性・耐熱性が低くメンテナンスが不可。
- 人工毛と人毛をミックスした医療用ウィッグ
自然感と耐久性の双方を併せもち、総手植えなどでつむじの出来もいい。
医療用は価格の高低差があり、選択には注意が必要です。店舗販売品で20万円以上するものでも、通販でなら2分の1、3分の1の価格で購入できるので、事前に双方を検討することをおすすめします。